諸君、私はカレーが好きだ
私はカレーが大好きだ。
1週間毎日カレーでも別に何とも思わない。
いや、カレーでなくても、毎日とんかつでも唐揚げでも刺身でも大丈夫なんだけど。
ランチでよく外に行くが、刺激が欲しくてついカレーを選びがちである。
そう、気づいたらカレーが好きになっていたようだ。
そんな私が恐れおののくカレー好きの先輩は、毎日昼飯はカレーを食べている。
しかも、毎日同じ店だ。
正確には火曜日が定休日なのでその日だけ別のカレー屋さんに赴く。
そんな先輩に敬意を評して、カレーについて最近知ったことを書きたい。
まず、一口にカレーといっても、スープカレーから欧風カレーまで多岐にわたるが、インディアンカレーの話だ。なお、アメリカンインディアンではない。
インディアンカレーは、北インド系統と南インド系統に分かれる。
北インド系統が、ターリー屋に代表されるような、ナンが出てくるいわゆるカレーである。日本でもっとも多いインドカレーである。
北インドと言えば、インド最大の都市であるデリーが存在しているところで、内陸の方にある。だからなのか、牛乳やバター、カシューナッツを使った、バターチキンカレーのような濃厚でドロドロしたカレーが主流である。
一方で、南インドはケララやハイデラバードといった都市があり、南にあるだけあって暑い。なので、さらっとして辛みが効いたカレーが多い。しかも南側なので海に面しているため、シーフード系のカレーも多い。
さて、先日その先輩と共にナンディニというカレー屋さんにいった。
ここが南インド系のカレー屋さんであり、ここで食べたカレーが非常に美味しかった。
食べたカレーは2種類。
1つ目が、チキンハイデラバード
ハイデラバードはインドの中でも「辛い」カレーがあるとして有名とのこと。
中国でいう四川のようなものか。
チキンとトマトと玉ねぎという基本的な存在でありながら、容赦ない辛みと玉ねぎの甘みがマッチして、非常に美味しかった。
2つ目が、メカジキのカレー(メニュー名忘れた)
そのまんま、メカジキが入っているシーフード系のカレー。単品のメニューでメカジキのフライとかあったので、南インドを代表する魚なのだろうか。
これがまた美味い。魚が持っているダシが効いて、さらっとした辛さに旨味が凝縮されていて、ちょっと食べたことがないレベル。非常に美味しかったパート2。
無論カレーだけではなく、ビリヤニやドーサ、タンドリーチキンといったものも美味しかったのだが、やはりカレー。食べたくなっただろうか。
そんなカレー、食べるたびに「こんな味が家で作れないかなぁ」と思わないだろうか。私は思う。むしろ家で再現できないからこそ飽きもせずにカレーを食べにいっているのではないだろうか(件の先輩ほどではないが)と思うほどである。
そんな秘密にさっきとは別の会社の先輩が迫っていた。
その先輩は、カレーの秘密に迫りたい、という話を何度か交わしていた先輩なのだが、
その先輩が毎週土日に青山の国連大学前でやっているファーマーズマーケットというものに行ったらしい。
(ちなみに半年前くらいに初めて「国連大学」という名称を聞き、「また日本大学見たいなテキトーな名前つけよって」と思いながら調べたら本当に国連が関わっていてびっくりした)
そこでスパイスを出店している人がいたので、その先輩がカレーの秘密を聞いてみた。
すると、曰く、
・スパイスを何十種類も入れるとスパイスが喧嘩するので、数種類しか基本的には入れない
・スパイスで味は出ないので、美味しさの秘密はスパイスではない
・美味しさの秘密は、ナッツと、塩である
とのこと。
ナッツと、塩。なるほど。
まず、ナッツ。言われてみればなるほど。ナッツをペースト状にしてカレーに混ぜたらめちゃくちゃコクが出そう。確かにカレーに入れるといいと言われているチャツネは豆やナッツが入っている。
次に塩。曰く、ヒマラヤで取れる岩塩は、ヒマラヤの溶岩が溶けているため、硫黄その他ミネラルが溶けている。それが味わいを出しているのだと。
それはあれですね、日本の温泉を煮沸したら作れますね、と思って調べてら長野県で山塩として押してるみたい。
不思議な山の恵「山塩」 - 長野県大鹿村・湯元 鹿塩温泉 山塩館
草津のような硫黄くさいところで真価を発揮できると思うんやけどな、ちょっと調べてみよう。
ということで、数種類のスパイス・ナッツ・岩塩を揃えればできるそうな。
ほんまかいなと思うが、感覚的には要素が揃ってきている感じがする。
市販のルーの調合割合とかも参考にしながらスパイスを選んで調理すれば、もしかしたらあの味を家で再現できるかも!?
うん、やってみたい。年内にチャンレジしよう。