平日と休日
まず、平日について考える。
平日というと、大体が仕事をしている日だ。
ところで、昨年、久しぶりに大きな異動をした。
これまではデジタル広告だったのに一転して投資部門。
いくらデジタル系の会社を取り扱うことになったとしても、畑違いも甚だしい。
久しぶりに「何もできない自分」というものに向かい合うこととなった。
「何もできない」時に、どういう行動をとって「何かできる」まで成長するのか。
「教えてもらう」のはそうなのだが、教えてもらうことで一体何を得ようとしているのだろうか。
- 既知のものに当てはめようとする
今、自分が新しく聞いていること見ていることは、自分がこれまでに経験したことを使えないだろうか?とまずは考える。
例えば契約書を読み込む時に「あーなるほど、ある条項で関数を定義して、if文に応じて関数を呼び出しているから、これはプログラミングだな」と思うようなものである。
- 新しい枠組みを構築しようとする
全く新しい経験を積んでいくということは、新しい関数を作り上げ、その関数を呼び出すためのifとthenを新しく構築していくということだ。
今やっている作業を次回行う時に、そのまま進められるところと進められないところを定義し組み直していく、そういう作業をしている。
これらは何をやっているかというと、平準化しようとしているのだ。
できるだけ、脳力を使わずに意思決定をしようとしているのだ。
例えばとんでもなく混みいった案件があったとしよう、それを上長に説明して承認を得ようとしようとする時にどうするか。
「これは構造自体は至って普通の案件なのです。ただ、この点だけちょっと違います。その結果難しく見えるだけです。それはですね・・・」
こんな話し方をするのではないか。
「あー、そういう話ね」という枠組みを提示してあげることで上長の脳力をできるだけ使わせないようにしているのだ。
何が言いたいかというと、できるだけ再現性を高くするということが仕事においては非常に重要である、ということだ。
一方、休日を考えてみよう。
私はまぁまぁ旅行は好きだ。
旅行で何をするかというのは非常に重要である。
ここでの判断軸は何だろうか。
- そこの場所でしか体験できないこと
- その時でしか体験できないこと
- そのメンバーでしか体験できないこと
- 過去に経験したことがないこと
こういったことではないだろうか。
それは例えば「昼飯をどうしよう?」という問題一つとっても
- その場所の名産を使っていて
- その時期特有の食材または調理法で
- そのメンバーが満足できるような空間で(おしゃれなとか広いとか安いとか)
- 初めて食べるもの
であれば最高ではないか。
つまり、仕事とは真逆で、できるだけ再現性が低いようにすることが非常に重要だ、ということだ。
平日は再現性を高めるように努力し、休日は再現性を限りなく低くするように努力する、それが、QOLを上げるための秘訣なのではないだろうか。
そんなことを思いました。