今のゲーム論
めっちゃゲームしてた。
そう、フォートナイトである。
しかし、ただしているだけではない。
これを糧に変えなければならない。
ということで、今、流行っているゲーム(というフォートナイトなんだけど)は、どんな要素で成り立っているのかを分析してみることにする。
コミュニティ形成をしやすい環境
まずは、コミュニティである。
チーム単位でのバトルロイヤル設計
フォートナイトは、基本的には100人同時に同じフィールドで対戦し、最後の生き残りになることを目指すバトルロイヤルゲームである。
その形式が、1人×100だったり、2人チーム×50だったり、4人チーム×25だったりする。
つまり、チームでやるのが2/3を占めるのだ。チーム対戦が推奨されているということだ。
ボイスチャットの搭載
チームで行う際は、ゲーム上でチーム内のみで話せるボイスチャットが可能である。
ボイスチャットでチーム内の連携を取りながら、相手チームを潰していき、生き残りになることを目指す。
となると、「いつものメンバー」というのが欲しくなるのが人情。
SNSの浸透
幸いにしてSNSが浸透しているため、その募集も容易である。
試しにtwitterで「#フォートナイト募集」というタグを見て欲しい。ひっきりなしに募集している。
チームを持つと、必然的に、ゲームにのめり込む。
日常のやりとりもSNS上で繋がるであろう。そうするとチームへの所属意識が高まり、ゲームから離れ難くなる。
ハードフリー・エリアフリー
ゲームをしたくても、100人同時対戦という仕組み上、
「100人が揃わなければスタートできない」というデメリットが存在する。
マッチングで待たせるとユーザーは不快に思い、離脱する。
それを解決するための、ハードフリー・エリアフリー設計である。
ゲーム自体も「フリー=0円」としているので、ユーザー数を担保しやすく、輪をかけてマッチングしやすくなっている。
配信環境
プレイヤーが集まると、当然「上手い」人も出てくる。
幸いにして配信環境は非常に整っており、自分のプレイをインターネット上で配信することは容易である。
決して配信目的でなくても、自分のリプレイを見たい(そして研究したい)、すごい(あるいは面白い)プレイをしたから見て欲しい、くらいの気持ちでも、簡単に配信できるようになった。
ゲーム機から直接、ミニマム3タッチくらいで投稿できちゃうのだ。
ここで重要なのは、「上手い」が可能なゲーム設計だ。
「ガチャでレア最強武器を手に入れている人が無双している動画」の価値は低く、「誰もが同じレベルからスタートし、同じ環境同じ土俵の上ですごいプレイをしている」価値が高いのだ。
なので、フォートナイトにステータスが上がる課金システムは存在しない。
配信者とファン
「上手い」人や、配信の「喋り」が上手な人は、自分のファンが勝手に付いてくる。
もちろん、配信でつくコメント等で自己顕示欲を満たされるだけで終わる場合もあるだろう。
Youtubeでチャンネル登録して一定数以上の登録者を確保すると、ミニYoutuber状態になり、ヒカキンのような巨額では決してないが、ちょっとしたお小遣い程度であれば稼げるようになる。
もしくは、Amazonの「欲しいものリスト」を公開していれば、ひょっとしたら買ってくれるかもしれない。
何が言いたいかというと、「配信者が配信モチベーションを高めるための仕組み」も「ファンが配信者に貢献しやすい仕組み」も整っているということだ。
まとめ
これらによって、強固なコミュニティが作られやすくなっている
- コミュニティを形成しやすい「固定メンバー」を想起させるゲーム設計(チーム制・ソフト上でボイスチャット可能)
- チーム募集・維持のしやすい環境(SNS)
- マッチングを担保する巨大な生簀設計(フリー尽くし)
- 「上手い」を作れるゲーム設計による配信者の出現
- 配信者とファンが互いに関係しやすい環境(マネタイズしやすさ)
コミュニティを作ると強固になるのは、ゲームだけに言えることではないね。
アイデンティティの構築
コミュニティの話がほぼメインなので、これはオマケレベルになってしまうが、
アイデンディティだ。
自己の発露
コミュニティを作ってプレイするようになると、当然、「名無しプレイヤー」から「個人」に変わる。
そうすると「自分らしさ」を表現したくなるのは言わずもがなである。
また、配信者等の発信が多い人になればなるほど、ゲームにおける「自己の確立」というのは非常に重要だ。白い犬といえばソフトバンク、というような話だ。
その表現手段をエピック(フォートナイト開発会社)は課金にしている。上手い。
キャラの見た目、エモート(踊り等)、武器、付属アイテム
先述の通り、どうなってもステータスには一切影響しない。
コミュニティの表現
一歩目線を変えると、コミュニティとしての所属意識を高めるために、同じTシャツを来たりするのはリアルでもよくある話。
そういうことである。
コミュニティの出現によって、エピックはさらにマネタイズしやすくなる。いいねぇ。
100人同時対戦・フリーの環境
100人というのはめちゃくちゃいる。その中の唯一の一人になりたいと、簡単に思うだろう。試合でも、見た目でも。
少しでも他の人と差をつけるために、色々な見た目を模索する。
そしてエピックは儲かる。
そういうことである。
では、未来のゲームはどうなるのだろうか?
私はその驚くべき解を発見したのだが、それを表現するにはこの余白は狭すぎる。
おやすみなさい。